売店に行くと、僕の常識に反して、せんべいやらクッキーやらポテトチップスなどが置かれてある。僕が長年愛してやまない、わさビーフだって置いてある。
しかしだ、薄幸の美少年の僕が窓際でわさビーフを食べるというのは絵にならないではないか。やっぱりここはチョコレートが無難なのである。
さて、売店にはカップ麺もずらりと並んでいる。僕が過ごす病棟では今のところ僕が一番若いし、患者の平均年齢は常時80歳前後と思われるので、それらは職員の人たちがランチでささっと食べるものなんだろう。
それでも僕は想像してみたのだ。静かな真夜中の病棟でカップ麺をすする音。きゃぁぁぁ。これは怖いぞ。退院する前に試してみたいという衝動にかられて思わず買ってしまった。
でも、病室に戻って気づいたのだ。これはここで食べるとまわりの患者の人に迷惑だろうし、給湯設備があるところで食べたら、そんなにお腹がすいてたのと看護師に笑われてしまうだけ。ちっとも怖くないのだ。それに箸もないし。結局、家に帰った時に食べることにした。
やっぱりね、チョコレートが無難なのである。




おや?結局「鯛せんべい」は幻におわったのでしょうか〜気になりますね。
薄幸の美少年がワサビーフを静かに食べる姿もけっこうグッときますよ。指先を舐めるとかはさりげなく、で。
近所のイチヂクが誰も採らず熟れて鳥たちが来てます。外は秋です。
病院の近くにスーパーがあって、こそっと買いに行こうと玄関まで出たのですが雨でした。鯛せんべいは明日に持ち越しです。
わさビーフを食べる美少年にぐっときますか。考えておきます。